『菊とギロチン』で踊り狂え


人間が踊り狂うのを見るのが好きだが、そんな場面に出くわすことなど、そうない。クラブでトランス状態に入った奴を屋内で見たことがないし(ヤバイ奴はだいたい外で音漏れを聴きながらイかれてる)、俺が見たのは野外レイヴパーティーだし。周りの景色がほとんど変わらずに朝日を迎えた経験があるし。やっぱり外に限る。これを映画で表現しているのが『菊とギロチン』だ。すべては野外にある。中に居てちゃあ本物の感覚を味わえない。


ただ、中にいるのにトランスできる要素が1つある。それは汗だ。汗のにおい、汗ばんだ肌の触れ合い。人を刺激するのは体液である。これを映画で表現しているのが『菊とギロチン』だ。相撲は見るのもやるのも気持ちが良い。

というより、音に反応して身体が動いていないか?そりゃそうだ。民族音楽はトランスするためにあるし、それはひとりでもみんなでも構わない。これを映画で表現しているのが『菊とギロチン』だ。いつだって肝心な時に男はふたり女はひとり。まずは行動ありき。おとに合わせりゃ都合良いじゃないか。

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