サスペリア 純情編


サスペリアはオリジナルの方が良いって言っているジジイは無秩序なファーストインパクトの連続に欲情し続けているせいで、ルカ版の美しさに気付けていないだけなんだろうなって思っている。サスペリアマガジンを読んでも明らかで。笑 あ、この人たちはずっと取り憑かれているだけなんだ。解放されないんだ、もう。って感じで、一種の不感症で、リバティーンズ聴くならクラッシュ聴けば良いじゃんって言っていた人たちと似ている。


俺は新しいサスペリアから観たからか知らないけれど、もうどうしようもないくらい震えて、前屈みでスクリーンにのめり込んでいた。あ、こんなに美しい映画が今観れるのか(これから先も期待していいんだ)って。コンテンポラリーダンスと裸、エキゾチシズム、政治、が気持ちよく混ざり合い、菊地成孔ばりのフェミニズムミソジニーが倒錯して(笑)、うっとりするほどのフェティッシュにまみれている。こんなの俺ら世代の好物じゃないか。旧サスペリア世代には面白がれないだろうと思う。もう一回書いちゃうけど、サスペリアマガジンは酷かった。笑 前の方が良いと思った自分を正当化しようとするプロの批評家の格好悪さばかり。新しいサスペリアは、あの女優がアレもコレも演じて、それがどうこう…ばかり。ちょっと焦りすぎている。でも、たしかに俺もオリジナル版観る前にブログ書いとけばよかったな。もう一回観るまでこっちに引っ張られてこんなのしか書けないや。正直、新しいサラの美しさが物語を誰よりも引っ張っていて『Volk』が何よりそれを体現している。ってことだけ言えれば今は大丈夫。俺は大丈夫。笑


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