『ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯』にいつまでも胸をブチ抜かれた


ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯』


居る者すべてに必要な存在が死んだ時に表出する喪失は、誰にも癒すことはできない。時間だけが解決してくれる、何が誰が正しいのか、答えは風だけ知っている、ああ、何でこんなかしこまった使い古された言葉ばかりが出てくるのだろうか。それは(イメージの)サリンジャーのように悩む中年保安官パット・ギャレットが主人公だからだろう。彼はいまのボブディランに似ているし、若きボブディランも出演しているし、現代の俺は混乱し(2005年バージョンってボブディランを当て込んでいるのか!笑)、もはやビリーザキッドはテリーマンのような描かれ方でしかないから俺は笑いながらいつまでも胸をブチ抜かれた。f:id:sumogurishun:20190303012447j:plain