2020-02-05 『ラストムービー』の涙 西部劇から飛び出してきたカウボーイはめくるめく編集に翻弄される。それはゴダール的でもあり『今夜、マリエンバードで』的でもある。デニスホッパーは自身をそういった配置にすることによって、トラブルメイカーな一面を消している。だからこそ彼は現実と虚構の間を駆け回り、涙し、自由に動くことができる。 彼が泣き顔から元に戻すときの一連の仕草は本当に凄い。目を見開いたあと、口を大きく開ける。そうすると涙は止まりいつもの顔に戻る。この演技がかっこよすぎるせいで俺はずっと真似をしている。