2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『半分、青い』が愛は惜しみなく奪う

『半分、青い』物語上の死に魅了された(殆ど取り憑かれていた)魔女のごとき北川悦吏子が参考にしたのは、誰も死なない『あまちゃん』だったことにも明らかだが、このあえて逆をいく手法で幸せになった人は視聴者にいないだろう。笑『あまちゃん』のように小…

『さんまの「俺は裸だ」』ミスリードとオーバーアクションによる裸のランチ

『さんまの「俺は裸だ」』明石家さんまが(足の速い、よく駆け回る男として)走るシーンが『太陽にほえろ』のジーパン刑事のごとく描かれるが実際に速く見えるのは、明石家さんまがいま現在走らない(走る姿を見せない)からというのもあるだろうが(笑)、やはり…

『暗殺のオペラ』どうにかしている街ではどうにかしていることになれてしまう

『暗殺のオペラ』「まず…」構図に見惚れているとストーリーを見失うが大丈夫。最後だけ見てもわかるから。笑 「構図ぁ…」ドリーしていくとピッタリ石像に歩く主人公が隠れるってヤバいでしょう。やべえなあ、やべえなあって思っているとだいぶんストーリーが…

『愛しのアイリーン』のモザイク考

『愛しのアイリーン』誰も救えない声が聞こえる。それ自体が救いじゃないか。決してハッピーエンドではないが、登場人物は最終的に救いを得ている。この劇(的なるもの)からの退場は死ではない。表面上は死なのだが、実際に退場しているのは救われなかった者…

『大虐殺』寝ても覚めても観たらそうでも

『大虐殺』関東大震災直後と虐殺(軍人やべえなあと思わざるをえない描写ばかり)を丹念に描き、大杉栄が見せ場なく死に、中濱鉄と古田大次郎が混ざった役を天知茂(役はどうあれ、くそかっこいい)が演じ、『菊とギロチン』が参照してるであろうシーンが多々あ…