『DOWNTOWN 81』俺は俺のラッパを吹け


DOWNTOWN 81


珍しいバスキアの主演映画DVDをメルカリで逐一チェックし、安価で購入した時から俺の未来は決まっていた。娘はバスキアと邂逅し、俺は新たな武器を手に入れた。

フィクションがフィクションに見えないのは、バスキアが普段からバスキアを演じているからで、ビート武がビート武を演じているのに似ているが彼は北野武でもあるというのとはわけが違う。笑 ケバい妖精が登場する御伽噺パートでもリアルに見えるのは、彼がバスキアを演じているのにも関わらず裏表がないという矛盾を常に抱えて生活しているからだろう。

俺は俺のラッパを吹け。人のラッパではなく自分のラッパを吹ける奴はいくらいるのか。自分のラッパをいくつ持っているのか。それで創作は決まると俺のラッパで吹いている。

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